自己主張と富士山登頂

若いころはランチの場所とか「どこでも良いよー」と自己主張しない感じだったんだけど、最近はアメリカ生活が長いせいかおばさんパワーが増してきてるせいか、いろいろ言っちゃう。「えーそこはまずいからやだ。〇〇にしよう」とかはっきりと。日本でも「全席禁煙のところがいい」とか。ワガママになってきたけど、なんだか気持ちいいわー。あ、でも若いころでもランチの場所決めるとき「お蕎麦とうどん以外にしてね」とか主張してたな。基本的変わってないか。

変わったのは今は「お蕎麦かうどんが良い!ピザはやだー」と言うようになった点か。

さて、なかなかブログに書くことができていなかった8月6日から7日にかけての富士山登頂の話、いきまーす!

実は!!!直前の三重旅行のあたりから風邪をひいてしまったのです!周りにうつすと申し訳ないので、がっちりマスクをしたせいか幸い一緒に寝てた家族や友達にもうつらなかったのは良かったです!食事中も無言で。

三重で朝ランをしたあたりから喉が痛くなってきて、息子1を迎えに関空に行くころには熱出て寒気が。

でも翌日は随分前から計画してた富士山登山。高校時代からの仲良しがわざわざ飛行機に乗って合流しにきてくれる。このメンバーで登るってそんなにちょくちょくあることじゃない。

って登ることにした私。息子2にも「えー一緒に登ろうよー」って言われたし。

もし動けなくなって救助されることになったら救助隊の方に迷惑かけるなーって思った。

だけど、富士山に向かう朝は元気に。熱も下がったし。

やっぱり脈が早かったし、山小屋の1階から2階に登るのですらすごく息があがった。これは標高が一気にあがったからかな。

うわー大丈夫かなー。まあ熱は下がったし、咳はたまーにでるだけだから大丈夫でしょう!別に苦しくないし。

バスから降りてすぐに登山受付。事前にネットで通行料と寄付金を払っておいたから簡単。そこで係の人に聞かれた「まさかそれ履いて登るんじゃないですよね?」。スリッパ姿の息子1。うんうん最近、外国人がとんでもない軽装で登るって山開き以来毎日テレビでやってましたからねー。大丈夫。モンベルのハイキングシューズ(ほんとはサロモンのトレランシューズだけど、ちょっと焦って盛ってしまった私)履きますよー!

まずは5号目の山小屋で早めの夕食。ずっと楽しみしてた富士山ほうとう。激ウマだった〜!お出しが最高。かぼちゃも甘かったあ。

で、午後4時にチェックイン。

それから夜の出発時間10時まで仮眠。この山小屋、富士山みはらし、とっても清潔で枕もとにはお水のボトルとチョコまで置いてある。可愛い。静かで寝心地良いはずなんだけど全然眠れない。

ほうとうを食べたあと、大量にコーヒー間違えて飲んじゃったおバカな私。

まあしょうがない。周りの人を起こさないようにしながら準備を始めた。とにかく持ってきた荷物多すぎ。飲み物大量に持ってきすぎた。バックパック信じられないほど思い。エベレストのシェルパみたいな荷物。また登ることがあったら、山小屋で買いながら登ることにする!高いけどあの重いバックパック担ぐよりいいわ!あと、100円だまをたくさん持ってきましょう。最後の方は100円玉なくて、トイレで1000円払って入ったわ。まあ寄付になったと思うことにします。

さて、夜の10時すぎ、登山開始〜!息子1と息子2とオットのペースがめちゃめちゃ速い!!!

お母さん体調悪いけど、一緒に歩こうよって言ってた息子2の姿はどこに?6合目で待っててくれたけど、汗だくのまま待ってて寒そうだったからもう先にどんどん行ってもらうことにした。

風邪はもう大丈夫だって思ってたけど、やっぱり体調本調子じゃないみたいな私。一緒に登ってくれた友達が励ましてくれて頑張ったけど、なぜか脈拍がすごく上がる。すぐに150近くなっちゃう。息もたえだえ。高山病ってこうやって始まるのかしら。

汗も異様に出てくる。

ここで失敗したなって思ったこと。普段ランニングで着てる下着やシャツ。あれダメね。ちゃんと山用のじゃなきゃ。汗が乾かないの。濡れたまま。7合目に着く頃にはもうかなり濡れてた。これが冷えてきてやばい。幸い今回は気温があまり下がらなかったから良かったけど、濡れたままの衣服で登り続けたら下がってたら低体温症になってたかも!!!

やばいなと思ったので、もうすっぽんぽんになっちゃった。そしてその上にじかにゴアテックスのジャケット着て、ダウンジャケット着ちゃった。

おかげで乾いて快適だったけど、まあゴアテックスを直に肌にあてると気持ちいいとは言えないけど、濡れて冷たいシャツを着続けるよりはずっと良かったわあ。

7合目から8合目までが地獄。

今まで見たことあった富士山登山の写真は延々と続く人の列。まあ単調な山道を登るって言う感じ。

だけど、これって岩上りですかー!!!っていうぐらい1メートルぐらいの岩の連続を登り続ける世界なの。

フルマラソン9回ぐらい走ったし、初夏の間はずっとマウントフッドの周りや札幌近郊の山登ってたから余裕よー。

ほら、富士山って誰でも登れるって言うし笑

っていう私、甘すぎたー!!!アホでしたー!!!

酸素薄くてとにかく辛い。

呼吸がこんなに辛いのってなんて久しぶり!

せっかく付き合ってくれた友達にも愚痴ばかり言っちゃった。ごめんよー。彼女は富士山歴バリバリだし、エリートウルトラランナー。

的確なアドバイスをし続けてくれた。彼女がいなかったら絶対もうそこで倒れてたわ。

でももう諦めた。

8合目で、「もう先に行って。せっかくだから頂上まで登って。私、もう下山するから。下で会おうね」

とギブアップ。

心配しながらも先に登ることを了解してくれた友達。たぶん、ここで一緒に降りるって言ったら私がすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになるってわかってたんだわ。15歳からの付き合いだからねーなんでもわかってくれてる。

さ、本8号目まで行ってあとは下山!とここから、真っ暗闇のなかでの戦いが始まった。

夜の登山って当たり前だけど、ヘッドライトが照らしてるとこしか見えないのね。(このとき初めて気づいた)

そこまでは2人だったから照らされる場所も広かったけどひとりになるとかなり暗闇。

ひ〜。

でも上に見える次の山小屋目指して歩いたわ。

産みの痛みじゃないけど、過ぎると忘れるのよね。だからもうすでに忘れかけてるけど、辛かった。一歩登って息を整えるってのを続けるだけ。

でなんとか死にそうになりながら山小屋についた。ここから下山!って思ったんだけど欲が出た。

ここで下山したら今までの苦労は水の泡なんだよね。SNSで自慢できない(そこか笑)。それに、今回登頂できなかったらまた挑戦するのめんどくさい。またこの地獄の8号目まで登らなきゃいけない。

だから頂上目指すことにしたわ笑

友達は8合目からは楽になるって言ってたけど、嘘よー!笑

ずっと大変だったわ。一歩あるいて息を整え、一歩息絶え絶え歩いて次は座って休憩を繰り返す。

9合目の前にもうご来光出てきたけど、もうどうでもいいわって感じ。きれいだったけど、もう携帯をでかいバックパックから掘り出して写真とる元気皆無。

9号目ぐらいの途中で会った若い女性とお母さんのふたり。すれ違うときにちらっとしゃべったんだけど、「ここからが辛いのよ」

ぎゃー。私の友達は楽だよって言ってたよー!でも超人の言うことは信じちゃダメね笑

そのふたり組と何度か会いもっとしゃべったらなんと!!!その中年女性、中年じゃなくて81歳ですってー!!!もう何度も登ってて今回を最後の富士山にするとのこと。なんて軽やかな足取り!彼女たちと喋って元気もらった!って言っても元気に見えなくて死にそうな顔だったと思うけど。

這うようにしてついに頂上へ。

でももう感動も何もなく、頂上でラーメン食べたいーとか数日前は思ってたけど、頭も痛いし、さっさと下山したい!!!って思いながらトイレへ。300円なり。これほど臭いトイレは日本一でしょう笑

久々にトイレでオエってなったわ。

もう写真撮る元気もなかったけど、突然携帯の目覚まし時計がなりだした。しょうがないからバックパックから携帯掘り出してついでに頂上の表示の前で写真。

じゃないと証拠写真にならないからね。実際息子2は私が途中で下山したと思いこんでて信じてくれなかったー。写真撮っておいて良かった笑

できればご来光、みんなで感動しながら見たかったなー。

でも良いわ!頂上に登ったし!無事下山できたし。下山スピードは早かったわー。しかも途中でトイレいきたくなってトイレが全然ないとこでペットボトルにおしっこいれて下山したわ笑 

なんか神聖な富士山におしっこかけてきちゃ悪いなって感じがしたの。あはは、もうなんでも書いちゃってるこのブログ。

おしっこ背負って遭難しなくて良かった〜。友達に濡れた服脱いだときにもらったテープの貼った場所書いたら良い子のブログじゃなくなるからこの辺でやめときます。

あ、下山コース最後の方、ちょこっと間違ってレスキューの人に車に乗っけてもらうという間抜けさ藻発揮したわ。自白しておくけど。

高山病予防というか軽減のために山小屋は八号目で!

息子たちの撮った素晴らしい写真載せておきます

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